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アスパラガスに多く含まれるアミノ酸の効果
前項で挙げたアミノ酸について少し触れましょう。アミノ酸はアスパラガスの芽からアミノ酸(アスパラギン)が発見されたことから始まっており、アスパラガスとアミノ酸は切っても切れない縁があるのです。
それ以後には、システイン(尿結石から発見)、グリシン(ゼラチンから発見)、ロイシン(筋肉から発見)と続き、こうしてたんぱく質を構成しているすべてのアミノ酸が発見されるようになったのです。
美味しさの元と言えばグルタミン酸ですが、これは小麦のたんぱく質グルテンから抽出されたものです。昆布のうま味成分もグルタミン酸です。こうしてアミノ酸の効果についてのいろいろな研究が進められるようになりました。
もともと自然界には約500種類のアミノ酸が発見されていますが、人間の体においては20%がたんぱく質などアミノ酸で構成されています。人体のたんぱく質を構成しているのは20種類だけで、これが必須アミノ酸と呼ばれています。これらがバランスよく含まれているのがアスパラガスの最大の注目成分ということになるでしょう。
アスパラギン酸は、アスパラギン酸アミノフェラーゼという酵素の作用でできるアミノ酸です。アスパラギン酸の作用ですが、当然ながらたんぱく質の合成に使われ、尿の合成を促進する作用もあります。尿となって排泄されるアンモニアは、体内の循環系に入ると毒性を発揮するのです。アスパラギン酸はこの毒性となるアンモニアを体外に排除してくれ、中枢神経系を守ります。
更には、窒素代謝、エネルギー代謝にも関与するので、疲労に対する抵抗力をつける働きがあります。スタミナ強化を謳うドリンク剤に使われているのは皆さんご存知の通りですね。
アスパラガスの栄養と健康効果